雨宮処凛「生きづらさについて」
先日、貧困について関連深い本を読んだのでご紹介いたします。
*雨宮処凛「生きづらさについて」
「生きづらさ」について [ 雨宮処凛 ]
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この本にも書いてある通り、
フリーターで厳しい立場に置かれれば置かれるほど、「自己責任」の論理を内面化してしまうということ・・。
まさに私そのまんまです。
フリーであるほど全部自己責任でやらなくてはいけないから。
自分の持っている能力や人脈、金といったものだけで自分の存在やアイデンティティを支えていかなければいけないから
所属がないということはアイデンティティの不安に繋がる・・。
じゃあ、就職すればいいじゃん、正社員になればいいじゃん!という声があがってきそうですが、なれるもんならとっくになっているよ!というのが本音ではないでしょうか。
あと私のように集団や組織に向かない人、なじめない人というのは存在します。
著者の雨宮さんはナショナリズムの方向性に行って救われたとのことですが、
承認を得られなかった人、毎日暮らしていくお金を必死で稼いでいるような人ほどナショナリズムの方向性へは行きにくいのは確かだと思います。
そして、私も自分はダメだと自己評価をどんどん下げていき、「自己責任」の考えを強く内面化しています。
この本を読む以前は、自己責任は当たり前のことだと思っていましたから・・。
まさか、それが自己破滅に繋がる行為だなんて思ってもみませんでした。
でも、今の日本は「自己責任」の内在化という問題を変えていくのは難しいでしょう・・・。
弱肉強食
格差社会・・・。
弱い人にとってはこの社会は本当に生きづらいのです