ドラマ「君といた夏」
最近、ノスタルジーな気持ちになることが多いせいか懐かしいドラマが見たくなり動画で全話鑑賞したドラマをご紹介します。
1994年放送 北川悦史子脚本
「君といた夏」
ひと夏で繰り広げられる切ない恋を演出したドラマです。
しかし、この頃の筒井さんは、真面目な好青年というのが見事にはまっていますねー!
そして、いしだ壱成さんはチャラい!と見せかけて、実はナイーブで優しい青年を上手く演じています。
瀬戸朝香さんは、がらっぱちで口は悪いけど根は純粋で素直という役どころ。
キャストそれぞれハマり役ですねー。
ちょい役だけど、ウッチャンも松下由樹さんのお見合い相手役として出演してました。
私は昔のドラマも今のドラマも、恋愛ドラマを観て心を揺り動かされることが少なくなりましたが、このドラマはリアルで観た中学生の頃より今の方が感慨深いものがあります。
なぜ、私がこのようなありきたりの恋愛ドラマを評価するかというと
恋愛ドラマ=ハッピーエンドというお決まりのしきたりを、このドラマは見事やぶってくれたからです。
それぞれのカップルの行方をみていきましょう・・
入江&景子さん→両想いでありながら景子さんがアメリカ留学して離れ離れになる
あさみ&入江→結局景子さんの未練を断ち切れることが出来ない入江、あさみが身を引く形になる
杉谷&あさみ→完璧に杉谷の片想い・・・九州で医学生を目指すために帰郷してエンド(切ないね)
あさみ&りょうちゃん→あさみが早々とフラれる。りょうちゃん別の女性と同棲して改心する
杉谷&加奈子ちゃん→途中杉谷があさみに心変わりしてエンド。最終回は別の男性を幸せそうに歩いていたね
景子さん&村上→1話当初から破局。村上が別の女のもとにいったのが原因。これは村上がクズすぎる
景子さん&(ウッチャン扮する)お見合い相手→景子さんは入江君のことが好きだったからなぁ・・。でも景子さんが帰国したら、この2人は何となく付き合いそうな予感もしないでもない
・・・と、こんなふうに主要登場人物でカップルが一組も誕生しないまま終結する恋愛ドラマってかなりレアじゃないですか!?
唯一幸せになれたのが加奈子ちゃんと、りょうちゃんくらい・・?
でもお相手役は主要人物じゃないのが何とも。
恋愛はすれ違いばかりでなかなか上手くいかない。
そして好きになった人には好きになってもらえない。
でも好きだから苦しい。
そんな恋愛で味わう理不尽さと切ない苦しみを見事に「ひと夏の恋」という形で表現したところがお見事。
ハッピーエンドでないからこそ余韻に浸れる素敵なドラマになった気がします。
あの後、また3人がいつの日か再会できたらいいなぁ・・。
で、3人の未来を私が勝手に想像しました
入江は、スーツが似合うサラリーマンになっていて社内恋愛でもしていそう。
あさみは、地元で結婚。マイルドヤンキー的なママになって逞しく子育てしている。
杉谷は、医者になって色々な看護婦さんをナンパしてそう(笑)
それにしても最終回の3人の海辺で遊ぶシーンは本当に素敵でした。
ユーミンの主題歌もGOOD!
VHSも発売されていますので是非皆さんもご覧になって甘酸っぱい恋を堪能して下さい。