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山本文緒「絶対泣かない」

今日、ご紹介する本はこちらです。

 

「絶対泣かない」山本文緒

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絶対泣かない (角川文庫) [ 山本文緒 ]
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山本文緒さんは大学1年生の時に「みんないってっしまう」をはじめて読んで、それ以来好きになり読みあさっていました。

 

この小説は、15の職業の女性が主人公の短編集をまとめたものです。

 

特に印象に残っているのは、「女神の職業」、「もういちど夢を見よう」、そして表題の「絶対泣かない」です。

 

「もういちど夢を見よう」、「絶対泣かない」では主人公の水泳インストラクターと秘書より、生徒の45歳医者の男性、女社長さんの方に共感しました。

 

「もういちど夢を見よう」では、子供時代勉強は出来たけれど運動がからきしダメで、水泳やマラソンの授業があると嘘の診断書を書かせて休ませてくれる医者の父親、それなのに体育の成績はいつも5のことに傷ついていた。子供だから反抗することも出来なかった。平日やっと休みがとれるようになって、もう一度水泳にチャレンジしようとした男性。

 

「絶対泣かない」では、子供時代いつもオドオド人との顔を窺っていて、跳び箱も鉄棒も何もできなかった、でもどんなに意地悪されても決して泣かなかった女の子。時を経て30歳になった彼女は個人輸入会社を起業しいぇ英語だけでなく簡単なフランス語とイタリア語も出来る有能な女社長。

 

「もう僕は45だけど、海で泳ぐのが夢なんだ。これからでも間に合うかな?」(「もういちど、夢をみよう」より)

 

「どうしたら強くなれるのか教えて欲しかったのかもしれない」(「絶対泣かない」より)

 

 

人生にはやり直しがきく、

そのことをこの2つの短編小説が私に教えてくれました。

 

 

 

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