中島岳志「秋葉原事件 加藤智大の軌跡」
今日、紹介する本はこちらです
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実は、私犯罪者の生い立ちやルポ好きなんですよ(他にも、少年A、木嶋香苗、福田和子について書かれた本なども持ってます)
両親が厳しいしつけをされていたことは、事件当初ニュースでも頻繁に放送されていたし知っていましたが・・。
母親がハズレだったことは憐れとしかいいようがないですが、その他の環境や生い立ちは割とありがちというか似たような人沢山いるし、正直言って私なんかよりかなり恵まれていると思いました。
遊びに行けるような友達も複数人いて、オタク趣味含めバイクや車など熱中できる趣味を持っていて、収入も悪くないし、それをいうと私は友人ナシ、何をやるにも気力なし、貧乏ですから趣味も持てませんからね((´;ω;`)ウゥゥ
事件当時は母親からは自立されているみたいだし。
唯一共感できたのは、現実での人間関係は「建前」が介入してしまい、「本音」の関係を結ぶことが難しい。言いたいことがあっても「嫌われてしまう」ことを恐れて、口にすることができないということ。
その孤独感を埋めるために、「本音」の関係を構築するためにネットの世界に依存してしまったということ・・。
でも、ネットでも最低限の礼儀や作法が必要だということを彼は理解していなかった。 自分語りばかりして攻撃的な書き込みをしてしまえば、ネットの世界でも阻害されてしまうのは当然の結果だろう。
その「世の中の人、誰一人俺を分かってくれない」の間違った思い込みが彼を無差別殺人に向かわせていってしまったのだと思いました。
彼は学生時代は成績優秀だったはずなのに、自己内省力や統合性が圧倒的に欠けていたのが非常に残念でいたたまれません。
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