映画「秒速5センチメートル」
久しぶりの映画紹介です。
本日紹介する映画はこちらです。
新海誠監督 「秒速5センチメートル」
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「君の名は」を鑑賞した時も思いましたが、彼の描く街の風景、都会と田舎の描写は景色の美的感覚は本当に素晴らしいですね。
アニメ映画でもジブリ作品は好みではないのに新海さんの描く世界観にはすっぽりはまれるのは何故でしょうね・・。
ストーリーも私好みで切なくて良かったです。
ただ口コミでは
*鬱映画
*主人公の男(貴樹)が未練タラタラ
*全般的に男性のファン層が多く、女性ファンが少ない
・・という辛口意見も多い印象を受けました。
私は女性では珍しく(?)この映画にハマってしまい原作も漫画も読んだのですが、この映画は「鬱映画」「男が未練タラタラ」なのか考察していきたいと思います。
この映画を観終わって「鬱」になったという人は、恐らく明里と喜樹が結ばれなかった、というハッピーエンドにならなかったラストを「鬱映画」と評価してしまったのだと思います。
しかし「恋愛」は2人が結ばれるということだけがハッピーなのでしょうか?
結ばれない初恋だからこそ、最後明里が踏切の前にいなかったからこそ余韻のある素敵な映画にもなったのでしょう。
あとラストシーン、貴樹は最後の最後にふと顔に笑みを浮かべてたのです!
これは諦念という意味にも捉えられますが、明里への思いに無意識に縛られていたことへの思いの解放なのだと私は解釈しています。
あの、すれ違いのシーンこそが貴樹の呪縛を解いてくれた、新しい自分への一歩踏み出していく象徴としての「笑み」で映画の幕が締めくくられたのです。
新海さんも、「恋が実らなくても前向きに歩いていこう」という思いを込めて作ったようですし。
そうしたことを踏まえて私は、この作品は「鬱映画」ということには賛同できません。
2つめにに「男性は未練タラタラ」「主人公に共感出来ない」という評価ですが、貴樹は果たして15年間ずっと明里に対して強い気持ちを抱いていたのかは疑問に残りました。
原作によると、付き合いこそには発展しませんでしたが高校時代は花苗にも好意は少なからずありましたし、大学時代は2度も激しい恋をしていたし、社会人時代3年付き合った水野さんに告白したのも彼からです。
四六時中、明里に思いを馳せていたわけではなさそうです。
ただ、男性はフォルダ別保存、女性は上書き保存といったように、貴樹も明里をフォルダの1つとして大切にしていた可能性は否定出来ませんが(;^_^A
女性にはイマイチ評判の良くない映画だったらしいですが、貴樹に共感できる&貴樹のような男性に一途に思われて恋をしたーいと思ってしまった私はレアなのでしょうか(;(;´∀`)
新海さんの映画をもっとみたくなりました。
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