前田忠明著「大原麗子 炎のように」
今日、紹介する本はこちらです。
|
大原麗子さんが、亡くなってもう10年が経つのですね・・。
こちらの本は生前彼女と親しくされていたレポーターの前田さんが、実弟のインタビューなどを元にして大原麗子さんの子供の頃から亡くなるまでのエピソードが色々語られていました。
外見は綺麗で可憐ではあったけれど内面は気性が激しく男勝りというギャップ、そして最期は「孤独死」という波乱万丈な人生。
孤独死という衝撃的な死を遂げた彼女。
亡くなった2009年当時ワイドショーやマスコミでは、「悲惨な晩年を過ごした」という部分ばかりがクローズアップされていたように記憶しています。
ただ、彼女は本当に可哀想な最期だったのだろうか?
本書を読む前は私も「あんなに華やかな人でも最期は・・」思っていましたが、間違っていました。
麗子さんは本当に強い女性だったのです。
1人の女性として幸せになることよりも、女優になって魂を燃やす生き方を選択した彼女。
亡くなる直前まで女優であることにこだわった彼女。
彼女は自ら選んで「孤高」を生きた、そして最期「孤高の死」を選んだのだと。
彼女らしい最期だったのではないでしょうか。
私は彼女のように華やかな美貌もなく、お金を稼ぐ能力もない、でも根本的に孤独感を感じていて「1人」で生きなければいけないと潜在的に強く思っているところに、とても共感しました。
私も結婚する予定もなくこのまま独身を通せば、孤独な晩年を過ごし孤独死になるだろう。
どんなに孤独になっても病に苦しめられたとしても、それでも自分を持って生きたいと強く思いました。
誇り高く美しく生きた大原麗子さんは、永遠に人々の心に残り続けるでしょう。