最強の悲恋ドラマ「沙粧妙子 最後の事件」
失恋した時は、とことん悲しみに浸った方が立ち直りも早くなるということで、失恋ドラマや映画を観まくっています。
その中で、私が一番共感したドラマを本日紹介させて頂きます。
1995年の夏に放送されたかなり昔のドラマになりますが、ご存知の方はいらっしゃいますか
今は放送禁止(?)になりそうというくらい、過激なサスペンスドラマです。
いわゆる恋愛恋愛したドラマではありません。
しかし、ストーリーの節目に「悲恋」という最大のテーマがあるのです。
元恋人梶浦の幻影に苦しみ薬が手放せない浅野温子さん演じる主人公の妙子。
最愛の婚約者を殺害され初めて殺意に目覚める柳葉敏郎さん演じる松岡。
殺人犯の柏原崇さんと広末涼子さんが護送バスのガラス越しで見つめ合って別れるシーン。
色々、素晴らしいシーンが沢山あるのですが、
私が一番共感できる登場人物は、5~6話で登場した
国生さゆりさん演じる北村麻美です。
↑若き日の麻美役時の国生さゆりさん、本当にお綺麗ですよね~♥
(注意)以下ネタバレになります
麻美は性的コンプレックスを持っています。
性的コンプレックスがあるから見た目を綺麗に派手に着飾ります。
コンプレックスがあるからこそ、自分は男性にとって魅力的な存在であるということを証明したい心理が働いてしまうのです。
その性的コンプレックスとは、、、、
性嫌悪があり男性とセッ〇スできない身体なのです。
決して男性が嫌いなわけでもノンセクシャルでもありません。
それなのに、、、、それが原因で3年お付き合いしていた男性にフラれてしまいます。
男性を求めていないわけではないのに出来ない・・・だからますます心と身体、そして行動がアンバランスになってしまいます。
そのコンプレックスにつけこんで、この物語のキーポイントである梶浦が彼女に近づいてきます。
そしてマインドコントロールして彼女に殺人を示唆するのです。
麻美は自分を性の対象にしたがる男、身体を求めてくる男を次々に毒殺で殺害してしまいます。
しかし、梶浦との恋愛も長続きせず、
「END」
その一言で強制的に終わらされてしまいます。
犯人捜索も進み次第に彼女は追い詰められていきます。
そして最後に行きつく先は、昔の恋人とよく行っていた遊園地・・。
観覧車の中で妙子との対峙シーンは見事でした。
妙子は言います。
「あなたを本当に愛してくれる男性に出会えていたら、あなたこんなことにならなかった」
麻美はキッパリ言い返します。
「もう一度言うわよ。私は梶浦と出会って後悔していない」
しかし、観覧車から降りた後、彼女は銃で自害して命を絶ってしまいます
なんとも悲し過ぎる女性ですよね、、、、、、( ノД`)シクシク…
自分と重ね合わせて観てしまいました。
知っている人もいるかもしれませんが、私は元彼と肉体関係が原因(もちろん考え方や性格のズレもあったと思いますが)で別れました。
麻美は「END」で強制終了させられてしまいますが、LINEで端的に「別れましょう」と告げられたところも私と一緒。
置かれている立場、身体でなく心で繋がっていたいと願う麻美の気持ちが手に取るほどわかるのです。
ノンセクシャルでもなく男性が嫌いなわけではない(むしろ求めている)のに彼の身体を受け入れられなかった麻美、、、、、私とそっくり過ぎて・・・。
心のバランスを失ってサイコパス梶浦のマインドコントロールにかかってしまって、梶浦と私は本気で愛し合っていたと頑なに信じる麻美。
これこそ最強の「悲恋」ではないでしょうか(ノД`)・゜・。
ストーリーも役者さんの演技も申し分ないので、失恋したという読者さんもそうでない読者さんも時代を超えて見る価値のある作品です。
以上、私が今回の失恋で一番心に刺さったドラマでした。
皆さんの好きな失恋(悲恋)ドラマや映画はありますか