晴れた日には本を読もう

主に読んだ本、映画、美容情報を更新していきます。

「疾走」重松清著

今日紹介したいのはこちらの本です。

 

 重松清さんの「疾走」です。

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実は重松さんの作品では、この本を一番初めに読みました。

 

最初読んだのは今から9年前・・。

 

そして今年に入りまた再読です。

 

9年前は過激な描写が多くて目をそらしたくなるシーンも多くて、性的シーンは飛ばし読みしたりしていましたが今回はきちんと目を通して読めました。

 

結末を知っているから冷静になれたのか、私が年をとったのか分かりません。

 

最後の最後まで報われない物語です。

でも私はそういうお話が大好きです。

 

主人公は悲しい最期を遂げますが、主人公にとってはあれ以上生きてても・・という思いがあったのであの場面で生の幕を閉じて正解だったのかもしれません。

 

中学生の女の子・・みゆきが一番可哀想でした。

 

個人的に好きな登場人物はテツオとシュウジの父親ですかね?

 

あの心の弱さが妙にリアリティあって現実でもこの手の人物はいるいる・・・です。

 

そして本の中で忘れられない言葉

シュウジがエリにかけた言葉

 

「きっといつか走れるよ」

 

その言葉の通り、最後の最後の場面で、エリが松葉杖なしでゆっくり歩行するまで回復していたのが唯一の物語の救いでありカタルシスでした。

 

短い人生を疾走のようにかけぬいたシュウジの物語、重松作品NO1といってよいほど過激でインパクトはあります。

 

 

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「白夜行」東野圭吾著

今日、紹介したい本はこちらです。

 東野圭吾さんの長編サスペンス白夜行です。

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実はこの本を読むのは3度目です。

 

初回は10年前、2回目は7年前、そして今年の夏に再読しました。

 

個人的に2回目が一番楽しく読めたかな?

 

主人公の感情描写一切ないからこその、凄みがこの小説に出ていると思います。

 

だからなのでしょうかね?

雪穂と亮司の取り巻く人達の方に毎回感情移入してしまうのです。

 

特に私が好きな登場人物は、奈美江さん、典子さん、誠さん(誠さんが結婚前に思いを寄せていた三沢千鶴さんも好きですね)です。

どの方も地味ながらもけなげに生きている人物でリアリティがありますね(ちょっと主人公の雪穂とは対照的?)

 

雪穂はあれだけの美貌と頭脳があれば、闇の中で生きていかなくても、普通に輝けるだけの才能があった人だと思います。

 

たかが子供時代の悲惨な経験でここまで人生を狂わせてしまうのか・・。

 

亮司にしても雪穂にしても恵まれない家庭環境で育ったからこその、逞しさや頭の良さは人一倍培ってきたはずだし、小学生時代に犯してしまったことを引きずらなくてもやり直しは全然効く人生を送れたはずなのに・・・素人目の私からはそう思ってしまいますが、それでも雪穂と亮司は2人だけで秘密を共有して夜の世界を生きていく選択をしてしまったのが切ないですね・・。

 

きっと2人にしか分からない心の絆があったのでしょう。

 

2人がやっていることは許されないことだし、共感は出来なかったけれど・・。

 

 

 

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ドラマ「失われた約束」

洋画とは、あまり相性の合わない私ですがなぜかソフィアローレン主演の「ひまわり」は大好きだったりします。

 そのひまわりとちょっぴり雰囲気が似たドラマを紹介します。

2004年に2時間ドラマとして放送されました。

 

「失われた約束」


 

 

主演・・黒木瞳豊川悦司広末涼子

 

以下ネタバレ含みます。

黒木瞳さんは産婦人科医で豊川さんとは夫婦でした。

豊川さんが出張中に阪神大震災に遭います。

命は助かりますが記憶は失います。

豊川さんは、震災の時命を救ってくれた広末さんと結婚。

黒木さんは夫の遺体を探し回りますが結局見つからず、別の男性と再婚。

黒木さんが神戸に出張中に、偶然豊川さんと再会して・・・・・。

 

というのが話の流れです。

 

それにしても記憶がなくなっても、また再び恋に落ちてしまう豊川さん。

やはり2人は特別な何か惹かれあう縁があるのかもしれませんね・・。

 

震災前日に「おみやげにチョコを買ってきてほしい」と約束した2人。

記憶をなくしてもチョコレート屋にいくと、なぜかチョコを買わなければと思ってしまう豊川さん・・。

 

結局、豊川さんは記憶を失ったままなんですけどね。切ない・・。

 

そんなふうに再び惹かれあってしまっても、最後は「大人の選択」をする2人がまた切なくて・・・、電車の中で豊川さんが号泣するシーンはまさにソフィアローレンが列車を見送るシーンで号泣していた場面と重なってしまいました( ノД`)

 

2時間ドラマでしたが、とても大好きなお話です。

 

大人の切ないラブストーリーを好む人は是非観て損はないと思います。

 

 


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映画「昼顔」

今回紹介する映画はこちらです。

 ↓    ↓   ↓

 


 

映画「昼顔」

主演→斎藤工上戸彩

 

実は私、この昼顔のドラマ版はきちんと見てないんですよ。

最終回をちらっと見たくらいで・・。

 

地上波で放送されたのを見ましたが、ドラマを見ていない人でも十分映画の世界に入っていける作りになっていてよかったと思います。

 

ドラマでは至って現実的な結末となりましたが、映画はさらに悲劇的な結末になります。

 

少しネタバレになりますが、何も殺さなくても・・と思ってしまいました。

不倫の体裁はきちんと受けなければいけない、それは分かりますがドラマのあの結末でそれは十分に受けたのではないでしょうか?

 

主人公の紗和は、ドラマでは北野先生と不倫したことにより、結果恋を実らせることはできず、家庭も失い、友人も離れていき・・・一人になってしまう、そしていちからやり直すという最後でしたよね。(私自身もその結末は至って現実的で当然の報いだと思っています)

 

映画では2人の恋は実りますが、そこからの悲劇が・・・だからこそ胸にずしんときて1週間くらい余韻から抜け出せませんでした。

 

不倫の現実性はドラマ>>映画でしたが、私は個人的に映画の世界観が気に入りました。

 

さすが映画というだけあって、舞台になった三浜の風景も美しかったですね。

 

特にラスト10分の上戸彩さんの演技には・・・

100点満点をあげたいです。

 

ホームから這い上がっていくあの表情・・明るいイメージのある彼女ですが実は陰の役がはまる女優だと私は思います(金八先生の性同一障害に悩む役の時からそう思っていました)

 

あと妻役の伊藤歩さん・・彼女の演技も素晴らしかったです

 

車を暴走させるあの場面は100点満点をあげたいです。

 

なんで、私はもう裕一郎って名前を呼べないの?

なんで、私じゃダメなの?

 

不倫される妻の苦しみや悲しみ・・。

惨めなまでも捨て身に演じられる女優・・彼女に適役でした。

 

紗和にものり子にも共感できてしまうから苦しい。

 

そして、紗和の働く職場の人たちの様子も丁寧に描かれていたところがよかったですね。

 

不倫で都落ちしたことで紗和はきつくあたられてしまうのですが、最終的にはオーナー含む同僚たちは紗和のことを受け入れていましたね。

 

きっと、紗和は今後、職場の人たちに支えられながら子供と2人で逞しく生きていくのだろうと想像しています。

 

主題歌もお気に入りです。

 

 

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昼顔の世界を更に堪能したい人はこちらもおススメです。

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映画「くちづけ」

映画は休日にDVDで沢山視聴しているのだけど面白い!と思う作品になかなか出会えず・・。

 

泣ける映画で有名な名作「ロミオとジュリエット」を観ても心が動かされず・・、どうも私は洋画とは相性が悪いのでしょうかね?

 

そんな中、久しぶりに面白い!と思った作品に出会えたのでご紹介します(やはり邦画になってしまいますが・・)

 

映画「くちづけ」

 貫地谷しほり、寺田孝之、竹中直人出演

 

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映画の舞台は埼玉県の田舎にある知的障害自立支援のひまわり荘・・、そこでの人と人との触れ合いが主に描かれています。

 

感想・・・大笑いもして、大泣きもしました。

 

最期の展開については賛否両論だったようですが、いっぽん先生とまこちゃんはこれで永遠と離れることはないと思えば、これはこれでハッピーエンドだったのではないかなぁと思いました。

 

ところで寺田孝之さん演じるうーやんは知的障碍者というより、高機能自閉症に見えるのですが・・。

 

電車の時刻表を全部覚えていたり、言葉遣いがやたら大人びて流暢だったり、オレンジ色の服や空き缶にこだわりがあったり・・・、自閉症あるあるのエピソードだと思いました。

 

あと、うーやんの妹のともちゃんが婚約が破談になったとき「僕が馬鹿だから?」ととっさに察する言葉が出てくることにも違和感・・あれは知的に障害がある方が言えるものなのかなぁと疑問。

 

このようにあれ?と思う部分もありましたが、全体的に良く出来ていた作品だと思いました。

 

特に、施設のお金の滞納問題知的障害の犯罪率やホームレス率の高さなど現実社会の厳しさなどもきっちり描かれていたことが良かったです。

 

一見曲者(?)のアルコール中毒気味の施設のおばさんの言葉には現実味がずっしりありました。

 

あの太り過ぎの女子高生や、ともちゃんの婚約者のような人がこの社会にはまだまだ大多数いるのですよね・・。

悲しいことですが、これを受け入れなければいけないのですよね・・。

 

この映画をみて、社会的弱者とは何なんだろう?どうすれば生きる術が見つかるのだろう?と考えるキッカケにもなりました。

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プチプラコスメで節約

以前は美容だけには投資したいと思っていましたが、貧困になった今は考えが変わってきました。

高い化粧品でも安い化粧品でも良い物は良い!

結局これにつきます

今日は私が現在使っているプチプラコスメについて紹介させて頂きます。

まず化粧水

ハトムギ化粧水をパシャパシャと。 


 




そして化粧水の後に同シリーズのジェルをヌリヌリ。



 

 

 

保湿はミノンの乳液



 

最後にニベアクリームで肌に蓋をしめる

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基本のお手入れはそんな感じです。

あとはメイク前にたまにパックします。


 



こちらのシリーズが好きです

スキンケアは基本シンプルに安くです

シワやたるみが気になったら目元美容液などピンポイントで良い物を使ったりしています。

ドラマ「君といた夏」

最近、ノスタルジーな気持ちになることが多いせいか懐かしいドラマが見たくなり動画で全話鑑賞したドラマをご紹介します。

 

1994年放送 北川悦史子脚本

君といた夏

俳優→筒井道隆瀬戸朝香いしだ壱成松下由樹小沢真珠

ひと夏で繰り広げられる切ない恋を演出したドラマです。

 

しかし、この頃の筒井さんは、真面目な好青年というのが見事にはまっていますねー!

そして、いしだ壱成さんはチャラい!と見せかけて、実はナイーブで優しい青年を上手く演じています。

瀬戸朝香さんは、がらっぱちで口は悪いけど根は純粋で素直という役どころ。

 

キャストそれぞれハマり役ですねー。

 

ちょい役だけど、ウッチャン松下由樹さんのお見合い相手役として出演してました。

 

私は昔のドラマも今のドラマも、恋愛ドラマを観て心を揺り動かされることが少なくなりましたが、このドラマはリアルで観た中学生の頃より今の方が感慨深いものがあります。

 

なぜ、私がこのようなありきたりの恋愛ドラマを評価するかというと

 

恋愛ドラマ=ハッピーエンドというお決まりのしきたりを、このドラマは見事やぶってくれたからです

 

それぞれのカップルの行方をみていきましょう・・

入江&景子さん→両想いでありながら景子さんがアメリカ留学して離れ離れになる

あさみ&入江→結局景子さんの未練を断ち切れることが出来ない入江、あさみが身を引く形になる

杉谷&あさみ→完璧に杉谷の片想い・・・九州で医学生を目指すために帰郷してエンド(切ないね)

あさみ&りょうちゃん→あさみが早々とフラれる。りょうちゃん別の女性と同棲して改心する

杉谷&加奈子ちゃん→途中杉谷があさみに心変わりしてエンド。最終回は別の男性を幸せそうに歩いていたね

景子さん&村上→1話当初から破局。村上が別の女のもとにいったのが原因。これは村上がクズすぎる

景子さん&(ウッチャン扮する)お見合い相手→景子さんは入江君のことが好きだったからなぁ・・。でも景子さんが帰国したら、この2人は何となく付き合いそうな予感もしないでもない

 

・・・と、こんなふうに主要登場人物でカップルが一組も誕生しないまま終結する恋愛ドラマってかなりレアじゃないですか!?

 

唯一幸せになれたのが加奈子ちゃんと、りょうちゃんくらい・・?

でもお相手役は主要人物じゃないのが何とも。

 

恋愛はすれ違いばかりでなかなか上手くいかない。

そして好きになった人には好きになってもらえない。

でも好きだから苦しい。

 

そんな恋愛で味わう理不尽さと切ない苦しみを見事に「ひと夏の恋」という形で表現したところがお見事。

ハッピーエンドでないからこそ余韻に浸れる素敵なドラマになった気がします。

 

あの後、また3人がいつの日か再会できたらいいなぁ・・。

 

で、3人の未来を私が勝手に想像しました

入江は、スーツが似合うサラリーマンになっていて社内恋愛でもしていそう。

あさみは、地元で結婚。マイルドヤンキー的なママになって逞しく子育てしている。

杉谷は、医者になって色々な看護婦さんをナンパしてそう(笑)

 

それにしても最終回の3人の海辺で遊ぶシーンは本当に素敵でした。

 

ユーミンの主題歌もGOOD!

 

 

 

VHSも発売されていますので是非皆さんもご覧になって甘酸っぱい恋を堪能して下さい。

 

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