小池真理子「愛するということ」
今日紹介したい本はこちら
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小池真理子「愛するということ」
愛するということ [ 小池真理子 ]
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こちらの本は確か3年半前、失恋で落ち込んでいた時期にオススメされた本でした。
今更になって読みました(3年前に読んでいればよかった・・)
愛の始まりから失恋を描いたという、あくまでの普通の恋愛小説ですが、失恋したときの主人公の苦しい心情がこれでもか、これでもか・・というほど綴られていて、この描写がいちいちリアルで・・・失恋真っ只中にいる人には共感間違いないでしょう。
それにしても、主人公の元彼の野呂&セフレの柿村には、何だかあまり魅力を感じることが出来ませんでした。
男の愚かさやずるさや悪さが凝縮されていて、正直嫌な気持ちになりましたね。
前に片思いしていたあの彼を思い出してしまいましたよ・・。
主人公が関わる男性の中では、俳優の拝島さんが一番好感を持てました。
小池さんの書く文章も素敵だし、「失恋小説」としては傑作でした。
ドラマ「101回目のプロポーズ」
昔はまっていたドラマをyoutubuで最近よく観ています。
僕は死にましぇーーん!!
で、一世を風靡したドラマ「101回目のプロポーズ」
101回目のプロポーズ [ 浅野温子 ]
子供の頃は達郎の滑稽ぶりに大笑いして見ていたけれど、今の年齢で見返してみると色々切ないねぇ・・・・。
ボーナスに80万円つぎこんだり、薫に逢いたいがゆえに行きつけのバーに通ったり・・・数年前の私と重ねてしまいましたよ。。。
好きな人によく思われたい・・・それだけの理由でこんなに投資してしまった愚かな自分です。
このドラマではハッピーエンドになったから良かったものの、私の恋愛は全くうまくいかずでした(涙) 馬鹿だね・・・・・・。
それにしても、達郎はお見合いを99回断られるほど、そんなに冴えない男なのでしょうか?
バブルの頃と今では価値観が違うだけ?
容姿は少し足が短いだけで顔だちは別にブ男というほどではない、ボーナス80万円も貰える優良企業の係長、マンション持ち、弟の純平含め兄弟そろって自炊や洗濯もマメにやる家事能力抜群、一途で真面目で誠実で優しい・・・・・、
こんな男と結婚したいぞ―――!!
10話でしたっけ(?)?
別れの曲を薫の前で披露するシーンは号泣してしまいました。
1話ではメンデルスゾーンのことを「ヘンデルとグレーテル」(爆)と言ってしまうくらいの、音楽と縁がない達郎が少しでも薫の世界に近づこうと努力したんですよね。
このドラマを観て、冴えない自分でも押せ押せ!の一途に思い続けていたら報われるのかも?と勘違いした男性も結構いると聞きますが、それだけでは女性は振り向かないと思います。
達郎は、亡くなったピアニストの真壁さんを忘れられない薫に対して「これからもあなたはこの人のことを思い続けるでしょう。でも彼を思い続けているあなたを丸ごと受け止めていきます」(確かこんなセリフ?)という台詞からも分かる通り、「俺だけを見ろ!!」「なんで俺はこんなに好きなのに別の男を思ってるんだと」的なストーカー男とは思考回路が全く別物だし、愛する人のために自分を変える努力を惜しまなかったから、だから最終的に選ばれたのだと思います。
それにしてもこのドラマの浅野温子さんは本当に綺麗だなー。。。
同性ながら見惚れてしまいます。
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吉本由美「永遠のドア」
最近は昔買った本を再読する機会が増えてきました。
本の整理と断捨離、そして自分の思考の整理のためにです。
この本を最初読んだのは、確か高校時代だったのかな?
好きな人が事故死に・・・という、恋愛小説によくありがちなベタなパターン。
うーーん・・・??、30代になって再読してみて全く心に響かなかったですよ。
携帯小説なんかでもそうですが(主人公の恋愛感情を盛り上げるためかもしれませんが)
「簡単に人を殺すなよ!!」
そして人の死を簡単に綺麗に扱いすぎ・・・。
高校生や大学生くらいの女子なら、共感するお話なのかしら。
心が老化したのか、それとも色々な経験を重ね過ぎて「恋愛小説」ごときで心動かされなくなってしまったのか・・?
私も年取ったな。。。。
雨宮処凛「生きづらさについて」
先日、貧困について関連深い本を読んだのでご紹介いたします。
*雨宮処凛「生きづらさについて」
「生きづらさ」について [ 雨宮処凛 ]
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この本にも書いてある通り、
フリーターで厳しい立場に置かれれば置かれるほど、「自己責任」の論理を内面化してしまうということ・・。
まさに私そのまんまです。
フリーであるほど全部自己責任でやらなくてはいけないから。
自分の持っている能力や人脈、金といったものだけで自分の存在やアイデンティティを支えていかなければいけないから
所属がないということはアイデンティティの不安に繋がる・・。
じゃあ、就職すればいいじゃん、正社員になればいいじゃん!という声があがってきそうですが、なれるもんならとっくになっているよ!というのが本音ではないでしょうか。
あと私のように集団や組織に向かない人、なじめない人というのは存在します。
著者の雨宮さんはナショナリズムの方向性に行って救われたとのことですが、
承認を得られなかった人、毎日暮らしていくお金を必死で稼いでいるような人ほどナショナリズムの方向性へは行きにくいのは確かだと思います。
そして、私も自分はダメだと自己評価をどんどん下げていき、「自己責任」の考えを強く内面化しています。
この本を読む以前は、自己責任は当たり前のことだと思っていましたから・・。
まさか、それが自己破滅に繋がる行為だなんて思ってもみませんでした。
でも、今の日本は「自己責任」の内在化という問題を変えていくのは難しいでしょう・・・。
弱肉強食
格差社会・・・。
弱い人にとってはこの社会は本当に生きづらいのです
蛭子能収さん
蛭子能収さんの本を2冊読んでみました
蛭子能収のゆるゆる人生相談 [ 蛭子能収 ]
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ひとりぼっちを笑うな [ 蛭子能収 ]
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2冊とも個人主義もそこまで極めれば怖くないと勇気が出てきましたね
ゆるゆる人生相談で、「担任の先生が「友達を作りなさい」と言うのですが僕は友達がいません。友達は必要なんですか」と相談した小学生男子に対して、彼の回答を一部紹介します。
「もし、君が一人でいることが好きだったら先生の言うことは聞かなくていい」
「もし、友達を作りたいと思うなら、誘われても断れる人がいいですけど、そうでないなら友達なんて必要ないもの。好きなように生きていたほうがいいですよ」
誘われても断れる・・・云々の部分には共感しまくりです。
蛭子さん、今まではいつもヘラヘラしている変わり者のおじさんというイメージしかなかったけれど、意外と良いことを言うじゃないの!!
少し見直してしまいました
Pha「持たない幸福論」
ニート界のカリスマといわれるpha氏の著書を読んでみました。
*「持たない幸福論」pha著
持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない【電子書籍】[ pha ]
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「持たない幸福論」は、「家族を作る」や「社会で働く」という日本で培われていた文化や価値観などに縛られなくても大丈夫、もっと自分らしくゆるーーく生きても大丈夫なんだよというメッセージがこめられた本です。
多分内容からして男性の読者が多そうだけれど、女性でも十分参考になる本です。
特に独身女性だと、それなりに自分自身は楽しんで満足していても、一歩外に出ると「女は結婚して子を生んでこそ一人前」「生涯独身なんて女として可哀想」という世間の余計な干渉や一般論の押し付けの鬱陶しさから、まだまだ抜けられない人の方が多いと思います。
そんな頭の固いオッサンやオバサンの価値観から自由になって、似たような価値観の仲間とゆるーーく繋がって人生楽しみましょう♪というのが本書の主な内容です。
私も体力がなく、出来れば楽してのんびり暮らしたいという著書の価値観に近いせいか、著書の意見のおおよそのことは賛同できました。
ただし、著書との決定的な違いは知性と人間関係構築力・・・(phaさんって色々スペックが高すぎるんですよ)
phaさんの生い立ちで、学生時代にいじめられたとか、家庭の経済状況が貧困だった(京大に行けたくらいだし、一般家庭より水準が高く裕福そうですね)、発達障害(アスペルガー、ADHD)だったという記述はどこにも見当たりません。
ニートや引きこもりになる方は、人間関係やコミュ力に難のある方のほうが多いのではないでしょうか?
ゆるーーい繋がりを築くこと自体が困難なので、きっとphaさんは世渡りが上手なのだと思います。
孤独癖があって、人間関係が苦手なのはどうしようもないことですからねぇ。。。。
他者と共同生活でゆるーーく繋がるのは難しいから、私はこうやってブログを書いてネット上でゆるーーく繋がって満足してしまっています。
しかし、この方は自身でニートだ、働きたくないと言っているわりに、京大卒でプログラミングの資格を持ち、シェアハウスの主催者、本を3冊出版、大学で講演したり・・と、ニートにしては結構お金を稼いでいるし、やっていることが経営者と殆ど変わらないと思うのは私だけでしょうか??
ニートを売りにしてそれを職業にしてしまった経営者なんて・・・ますます興味深い方です。
少なくとも、私はこの本を読んで元気が出たので、著書のような人物は社会にとって需要があるのだと思います。
今後も「働きたくない」などとは言わずに、本を出してくれることを祈ります。
*興味のある方はこちらの本も一緒に読むと、より楽しめます
ニートの歩き方 [ pha ]
¥1,706
楽天
ニートの歩き方 [ pha ]
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雨宮処凛「小心者的幸福論」
結構前から気になっていた作家の雨宮処凛さん。
はじめて彼女の書籍を手にとって読んでみました。
読んだのはこちら
小心者的幸福論 [ 雨宮処凛 ]
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小心者的幸福論
¥1,188
楽天
読んでみた感想・・・・、とにかくびっくりしました
何でこんなに私と思考が似ているのだろうと
小心者で気にしいでいつもビクビクしているなんて・・・・まさに私そのものですww
ついでに嫌いな人間のタイプも彼女と一緒
すぐ怒る人や自信満々な人、すぐ人を枠にはめようとして決め付ける人が大、大、大嫌い!!なのです。
泉ピン子の「女子刑務所」シリーズの不幸満載の2時間ドラマが好きというのも一緒です。
他にも泉ピン子のオススメドラマとして、「渡る世間は鬼ばかり」「おしん」なども挙げられていました。
そういえば彼女の出ているドラマは、いずれも姑いびりや貧乏をテーマにした悲惨なものばかりですね。
貧困や生き辛さで悩んでいる皆様、これから「泉ピン子」に焦点を当てて生きてみましょう(爆)
テレビもあまりオススメしませんが、もし観るとしたら蛭子能収や泉ピン子が出てくるものが無難かもしれませんww
phaさんの書籍もそうだけど、最終的に「ゆるく生きる」のは苦しみを減らすコツなのかもしれないな・・と最近考えが変わってきました。
同じ貧乏でも、色々なことに期待せず「まあ、いいか」と楽しく何も考えずにいたほうが絶対人生楽しくなりそうです。
雨宮処凛さんは、他にも貧困や政治などにも詳しい方のようです。
もっと彼女の本を読んでみたくなりました。
特にお金がない&人間関係が上手くいかない&生きづらいなどの人には彼女の本はオススメです。
少なくとも私は「小心者幸福論」は読んだ後、凄い元気になれました
一つ注意をするとしたら、、、電車の中で読む場合は声をあげて笑ってしまいそうになることです(爆)