堀江貴文「本物のお金持ちと結婚するルール」
今日、ご紹介する本はこちらです。
堀江貴文「本物のお金持ちと結婚するルール」
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確かこの本を買ったのは7年位前だったかな?
当時、社長さんに片思いしていて経営者&富裕層の男性が考えていることを知りたくて購入しました(今から思えばその彼はお金持ちに見せたく必死なフリをしていただけで本当にお金持ちだったのか微妙な所ですが、、、)
買った当時は流し読みして殆ど内容を忘れてました。
そして今年になって、再読・・・。
読んでみた感想は・・・お金持ちの男なんかと結婚したくねぇーーー!!( ゚Д゚)
その一言に尽きます。
ホリエモンの嗜好がそうなのか分かりませんが、金持ち男の物質的&即物的価値観がどうも受け入れられませんでした。
裏で考えているイヤらしい男の本性を見てしまったというか。
突発的な予定に合わせて海外旅行に付いてきてくれるような女がいいとか・・。
そのために仕事休めだと!?
なんか都合のいい女論ばかりでアホらしいですな(苦笑)
金持ちの男ってそんなに中身のないスカスカな男が多いのでしょうか?
この本を読んで、私は「お金持ちでないけれど心根の優しい男性」と結婚したいと再認識させられました。
というか、ホリエモンのような男性と結婚するくらいなら生涯貧乏独り暮らし孤独死した方が100倍マシだーーーーー!!!
でも、こちらの本は一定層の女性からは支持を得ているみたいですね。
港区女子的な志向を持っている方なら読んでみる価値はあるかもしれません。
私は読んでいて気分が悪くなってしまったので読み終えてすぐメルカリで売ってしまいました(;´Д`)
ドラマ「まだ結婚できない男」感想
久しぶりに今期ドラマを全話観たので感想を書きます。
「まだ結婚できない男」
最終話まで観た感想
なんか、中途半端感が拭えない(;´Д`)
前回の「結婚できない男」の続編ということで・・
もうひとひねり欲しかったです。
以下マイナスのポイント3点です。
*ドラマ全編通して1つ1つのエピソードにインパクトない
*最終話が「結婚」するでもなく「一生一人でいるぞ」とキャラを貫くわけでもなく前回の「結婚できない男」と似たような結末。主人公に何らかの結論を出して欲しかった
*脇役の隣人の女優、稲森いずみ演じるカフェ店員のキャラクターの存在意義が薄い(吉田羊の話し相手としてしか効果を発揮していない)
数少ない良かった点は、主人公の「お母さん」そして家族がユーモアある愛すべきキャラクターであったこと。
全話を通してインパクトに残る話が少なかったことは否定できないものの、「母親と喧嘩して悪いか!」の回は地味に面白いエピソードで良かったと思います。
ドラマを消化不良にした1番の原因がやはり最終話でしょうか?
こうなったら吉田羊さんの実家がある長野まで追いかけて行って、母親の前でプロポーズする!
とか
でも、やっぱり結婚式当日「1人がいいや」となって結婚式場から逃げる・・・
くらいの
サプライズがあった方が面白いんじゃないですかねーーー(*'▽')!?
*ドラマ、映画を鑑賞するならこちらがオススメ(初月無料!)
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東野圭吾「手紙」
本日、紹介する本はこちらです
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東野圭吾「手紙」
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有名な作品ですのでご存知の方も多いと思います。
本人が悪くなくても、どうしようもない理不尽なことは人生には沢山あります。
その中で、主人公が模索しながら戦略を立てながらも夢中になれることに一生懸命になったり、失敗を積み重ねるたびに何かを諦めて心に折り合いをつけていく・・・そんな姿に共感してグイグイ読み進めていけました。
物語の後半に出てきた会社の社長さんが言っていたように、
堂々と正直に生きていることが正しいことではないということ
それが物事の真実なのかもしれません。
人生に行き詰っている方に、オススメの一冊です。
映画&テレビドラマ版のDVDも出ています。
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遠藤周作「女の一生」
本日ご紹介する本はこちらです。
「女の一生」
一部「キクの場合」
二部「サチ子の場合」
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二部構成の小説です。
著者の遠藤周作さんは自身がキリスト教だったこともあり、宗教性の高い作品でした。
一部では切支丹の迫害、キクの一途な想いを中心に描かれています。
切支丹を信仰する気持ち&キクの気持ちも、とても直向きで純粋まっしぐらです。
「ひたすら一途に想う」これが一部のテーマですね。
二部は、戦時中を生きるサチ子と修平、そしてコルベ神父の物語でした。
こちらも登場人物はキリスト教徒です。
ただ二部の作風は、「自己犠牲」がテーマになっています。
一部は登場人物の「ひたむき」さに胸をうたれましたが、こちらは何かを犠牲にして自身の信仰との折り合いをつける・・という意味でより切なさが増していました。
一途に信仰するだけでなく、誰かのために犠牲になったり自分の人生の幕を閉じることを自身で決めたコルベ神父と修平・・。
特に欲と生の執着しかない収容所でのワンシーン、一人の男性の身代わりになったコルベ神父の「愛」の姿は涙が溢れてしまいました。
そして最後、静かな生活の中で「人生とはこの形で良いのだ」と激しい思いを胸に抱え込む主人公のサチ子・・。
果たして私は登場人物達のように「利他的」に生きられるのだろうか?
遠藤周作氏の中でベスト1の小説です。
高校時代はじめて読みましたが、20年以上経って再び読んでも感動しました。
まだ読んでいない方のために、
一部→二部の順番で読むことをオススメします。
江國香織「落下する夕方」
久しぶりのブログ更新になってしまいました(サボりすぎですね汗)
少しずつですが更新頻度増やしていけるよう頑張ります!
今日、ご紹介するのはこちらの本です。
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この小説に最初に出会ったのは、10年前・・。
まだ私が高校生の頃です。
「憎みきれない 愛しきれない」
そのキャッチコピーに惹かれました。
当時、私は失恋したばかりで、ある雑誌で「失恋して悲しんでいるときにお勧めの本」と紹介されていたのがキッカケで購入しました。
以下少しネタバレになります。
主人公(梨香)が10年以上付き合っていた男性(健吾)に振られて、10か月かけて再生していく物語です。
ある日、元カレの恋人(華子)が主人公の部屋に入り込み、奇妙な同棲生活がはじまります。
自由で無邪気、純粋で奔放な華子は色々な男性を振りまわすし、ふらっと一人で旅行に出かけたり不思議な魅力を持つ女性です。
最後、衝撃な展開、華子の自殺という形で2人の同居生活は幕を閉じます。
筋書きはドロドロしている話なのに、江國香織さんの柔らかな表現力のせいでしょうか?
驚くほど淡々とした空気が小説の中に流れています。
元彼(健吾)の好きな女性といることで、少しでも健吾と繋がれる。
その気持ち、女性なら少しは分かるのではないでしょうか?
内心は嫉妬まみれになっていても(私は梨香のように淡々と受け入れられないです)、未練の残っている元彼の好きな女性が気になるし接点を持つことで彼に少しでも近づきたい、たとえそれが「切ない確認」だとしても。
気になった点は
*中島さんは一体どんな人?華子とワケあり?な関係なんだろうけど気になりました。
*華子が自殺した理由はなんだろう?
以下私の勝手な解釈ですが
ずっと逃げてきたのに逃げられなかったという類のセリフ、旅行中「不幸のどん底のような顔をしていた」ということにヒントはある気がします。
しかし、彼女の死は特別な意思を持った自発的な行為ではないと思います。
自然に生の外に出てしまった。華子は自殺したときは、ある程度元気だったのでしょう。
梨香はこちら側の人間でいようと決めて、健吾にもそうして欲しかった。
梨香が強姦するように健吾に抱きついたのは、生身の人間を感じて欲しかったからではと解釈しました。
そして最後の場面、梨香と健吾の幕切れも良かったです。
「引越そうと思う」
やっと失恋に決着がついた瞬間です。
江國香織さんの小説の中ではお気に入りベスト3入りなのですが、個人的には失恋小説はもっとドロドロした文章のほうが共感移入してしまいますね、苦笑
以前こちらのブログでも紹介した
小池真理子さんの「愛するということ」のほうが、私の感情には響いてきました。
落下する夕方は映画化もされています
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ドラマ「いつかこの恋を思い出して、きっと泣いてしまう」
今日は、こちらのドラマをご紹介します。
2016年放送「いつかこの恋を思い出して、きっと泣いてしまう」
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今からちょうど3年前に放送されたドラマです。
放送当時は、月9なのに暗い気分になるドラマを見たくない等の酷評が出ていたり、視聴率が良くなかったようですが私はこの手のテーマを扱った作品大好きです。
色々なことを諦めて自分を殺しながら生きてきた主人公、貧乏、地方出身者の孤独、ワーキングプア、弱者に世知辛い社会・・・etc
こういう目をそらしたくなるマイノリティをあえて月9で扱うというのが良いのですよ。
個人的に高畑充希さん演じた木穂子ちゃんが好きでした。
3話のラスト手紙を読むシーン・・切なかったです。
「私は朝起きるとまず初めに今日1日を諦めます。だけど、きっと心の奥のところで諦めが足りなかったのでしょう。」
この言葉、今まで観てきたドラマで感情移入した台詞のベスト10には入ります。
人生を諦めているのに、心の奥では何かを期待して生きている、今の私自身をまるで象徴しているようです。
残念なのは最終話があまりに駆け足すぎたことでしょうか。
音ちゃんと朝陽君が別れるシーンは良かったけれど、急展開すぎるし、その後いきなり北海道に帰るのも無理がありすぎるような・・。
それでも全体を通して見ると、心が洗われる良いドラマですし時々は見返したくなります(実は既に3回見ました)
月9特有のキラキラ感やおしゃれな感じはないものの、登場人物が心優しい人ばかりで愛に溢れていて純粋な世界観が出ていました。
それでも、主人公2人を筆頭に登場人物が皆さん美男美女ばかり、お金はないものの好きな人からは好かれる展開・・私からすれば超絶恵まれているしキラキラしているんですけどね(爆)
金も愛も若さもなく、優しさに飢えて心病んでいる本物の底辺の私から見たら、このドラマは十分キラキラしているし素敵な若者の恋愛を描いているように見えてしまいます。
ネット動画でドラマを観るならこの2つのサイトがおススメです(1か月無料見放題です) ↓ ↓ ↓
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さくらももこ「そういうふうにできている」
今日紹介する本はこちらです。
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さくらももこ著「そういうふうにできている」
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去年の夏に、乳がんで亡くなってしまったさくらももこさん・・・。
私は小学生時代、ちびまる子ちゃんの漫画をよく読んでいました(1~2巻あたりのシュールな作風が好みです)
大好きな漫画家さんだっただけに、とてもショックでした。
今日紹介するエッセイは、さくらさんの妊娠&出産エピソードをまとめたものです。
いやー、子供を産むと簡単に言っても、マタニティブルーやら便秘やら帝王切開と一緒に盲腸切開やら産後ブルーやら、子供の名前を画数を考えながら徹夜して決めたり・・と、かなり忙しい1年を過ごされていたのだな、やはり出産は大変なのね・・(ありきたりの感想、笑)と率直に感じました。
私は独身だし出産経験もないし、多分今後も子供を産まないと思いますが、やはり母強しです。
そんな妊娠&出産という中で笑えるエピソードが出てきたり(便秘の話とか、帝王切開した後に空腹の耐えられず無理矢理オナラを出す話とか)、帝王切開して意識が朦朧としている中で宇宙との繋がりを感じた等の真面目な話も出てきたりと、さくらももこさん自身の独自なシュールな視点で客観化された文章が物凄く面白かったです。
この方は漫画家としてだけでなくエッセイストとしても天才的過ぎます。
「ちびまるこちゃん」があれだけヒットするのも当たり前です。
このエッセイで出産された男の子も今や20代の成年になってるのか・・と思うと感慨深いです。
今更ながら、安らかな眠りにつけますよう・・さくらさんのご冥福をお祈りしていますm(__)m